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なるほど!米の新発見、
略して「なる米」。
脳 ・腎臓・肝臓・腸・欲に
はたらく米の力。
テーマごとに各専門分野の
研究をご紹介。
「なる米」で、お米のいいところ新発見!
脳にはたらく米
脳の栄養となる糖質を、米が効果的に供給し、神経細胞「ニューロン」を活性化させることがわかってきました。
パン食よりも米食は低GI・低脂質で、脳細胞の成長を助けます。
米食中心の子どもたちのほうが、脳細胞の量が多く、IQ(知能指数)も高いという結果もでてきています。
※GI(Glycemic Index, グリセミック・インデックス):
GIが低いほど食後の血糖値の上昇がおだやかになるとされます。

米食+おかずといった栄養バランスのとれた食事は、ビタミンB群や必須アミノ酸のリシン、脂肪酸のα-リポ酸といった栄養素の補助を受けることで、脳が効率よくブドウ糖を使うことができるようになります。したがって、ご飯だけでなくおかずも一緒に食べることで脳がよりはたらくようになるのです。
- 川島 隆太 Ryuta Kawashima
- 東北大学 教授
腎臓にはたらく米
米に含まれるタンパク質が小腸で作られるホルモン(インクレチン)を活性化させて、すい臓に指令を送り、インスリンの分泌を促進することがわかってきました。
そうして作られたインスリンが血糖値の上昇を抑えて、腎臓の負担が減り、糖尿病をはじめとした腎疾患の予防に役立つことが期待されています。

米タンパク質の製品化や、その機能性の活用研究が進んでいます。高齢者のタンパク質補給や小麦パンへの添加による高タンパク質化などへの応用が可能で、風味を損なわない点が特長です。さらに、腎機能の低下に伴う骨・ミネラル代謝異常による糖尿病性骨粗鬆症の改善など新たな機能も見いだされています。
- 門脇 基二 Motoni Kadowaki
- 新潟工科大学 副学長・教授
- 久保田 真敏 Masatoshi Kubota
- 新潟工科大学 准教授
肝臓にはたらく米
米に含まれる成分が肝臓の遺伝子を活性化し、コレステロールから胆汁酸への代謝をうながすことが明らかになってきました。
さらに、胆汁酸がコレステロールとして再吸収されることを抑制し、肝臓および血液中のコレステロール値を下げる機能を持つ可能性がわかってきました。
米食がメタボリックシンドロームを予防し、動脈硬化症などのリスクを減らすことが期待されています。

非アルコール性脂肪肝の予防効果についても明らかになりました。特に玄米は、ビタミンA代謝を高めることで脂質代謝を改善する作用があることが報告されています。
- 山本 祐司 Yuji Yamamoto
- 東京農業大学 応用生物科学部 教授
腸にはたらく米
小腸での消化・吸収に耐えた米のデンプン「レジスタントスターチ」が、大腸のすみずみまで届くことがわかってきました。
レジスタントスターチが大腸内で発酵し、有益な短鎖脂肪酸を作ったり、乳酸菌をアシストしたりすることで、腸内環境を整えることが期待されています。

大腸内の腸内環境を整えてくれるレジスタントスターチ。大腸内で発生する有害なフェノール化合物の産生抑制にも効果があることがわかってきました。フェノール化合物は、大腸がんの発がんにも関連するといわれる化合物。レジスタントスターチを摂取することで、大腸がんの発がん抑制効果も期待されています。
- 早川 享志 Takashi Hayakawa
- 岐阜大学 名誉教授
欲にはたらく米
米の油分に含まれる「γガンマ- オリザノール」が、動物性脂肪を食べたくなるような“ 脳内ストレス” を減らし、さらに、“ おいしさや幸福感を感じる力” を高めることがわかってきました。
動物性脂肪を求める欲求をダブルでブロックすることで、糖尿病や肥満症の予防や改善に役立つことが期待されています。

玄米に多く含まれるγ-オリザノールを、動物性脂肪の多い餌で飼育した老齢の認知機能低下モデルマウスに与えた結果、記憶をつかさどる海馬における炎症が沈静化し、認知機能を高めることがわかってきました。冴えた頭で幸せな健康長寿を楽しむ手掛かりになると期待されています。
- 益崎 裕章 Hiroaki Masuzaki
- 琉球大学大学院 医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科) 教授
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ライスライダー アニメver.
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なるほど!米の新発見

