▼ 各「はたらく力」について、
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なるほど!米の新発見、
略して「なる米」。
脳 ・腎臓・肝臓・腸・欲に
はたらく米の力。
テーマごとに各専門分野の
最新研究をご紹介。
「なる米」で、お米のいいところ新発見!
脳にはたらく米
脳の栄養となる糖質を、米が効果的に供給し、神経細胞「ニューロン」を活性化させることがわかってきました。
パン食よりも米食は低GI・低脂質で、脳細胞の成長を助けます。
米食中心の子どもたちのほうが、脳細胞の量が多く、IQ(知能指数)も高いという結果もでてきています。
※GI(Glycemic Index, グリセミック・インデックス):
GIが低いほど食後の血糖値の上昇がおだやかになるとされます。
- 川島 隆太 Ryuta Kawashima
- 東北大学 加齢医学研究所 所長・教授
腎臓にはたらく米
米に含まれるタンパク質が小腸で作られるホルモン(インクレチン)を活性化させて、すい臓に指令を送り、インスリンの分泌を促進することがわかってきました。
そうして作られたインスリンが血糖値の上昇を抑えて、腎臓の負担が減り、糖尿病をはじめとした腎疾患の予防に役立つことが期待されています。
- 門脇 基二 Motoni Kadowaki
- 新潟工科大学 副学長・教授
肝臓にはたらく米
米に含まれる成分が肝臓の遺伝子を活性化し、コレステロールから胆汁酸への代謝をうながすことが明らかになってきました。
さらに、胆汁酸がコレステロールとして再吸収されることを抑制し、肝臓および血液中のコレステロール値を下げる機能を持つ可能性がわかってきました。
米食がメタボリックシンドロームを予防し、動脈硬化症などのリスクを減らすことが期待されています。
- 山本 祐司 Yuji Yamamoto
- 東京農業大学 応用生物科学部 教授
腸にはたらく米
小腸での消化・吸収に耐えた米のデンプン「レジスタントスターチ」が、大腸のすみずみまで届くことがわかってきました。
レジスタントスターチが大腸内で発酵し、有益な短鎖脂肪酸を作ったり、ビフィズス菌をアシストしたりすることで、腸内環境を整えることが期待されています。
- 早川 享志 Takashi Hayakawa
- 岐阜大学 応用生物科学部 教授
欲にはたらく米
米の油分に含まれる「γガンマ- オリザノール」が、動物性脂肪を食べたくなるような“ 脳内ストレス” を減らし、さらに、“ おいしさや幸福感を感じる力” を高めることがわかってきました。
動物性脂肪を求める欲求をダブルでブロックすることで、糖尿病や肥満症の予防や改善に役立つことが期待されています。
- 益崎 裕章 Hiroaki Masuzaki
- 琉球大学大学院 医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科) 教授